知る人ぞ知る「ナリネ菌」

こんな方におすすめ

  • おなかのハリが
    気になる方

  • 健康に自信を
    持ちたい方

  • 花粉の季節も
    快適に過ごしたい方

  • 毎日を健やかに
    楽しみたい方

「ナリネ菌」との出会い

約36年前、当時の財団法人体質研究会の関わるプロジェクトにて、長寿国を対象に「長寿と食物」の関係調査が25カ国で実施されました。

日本が食塩過多でありながら世界の最長寿国であるのは、魚や大豆をうまく利用して食べるという食環境があります。
その他長寿で有名な、コーカサス地方では、ミルクや乳酸菌を利用した発酵乳をうまく利用している食環境がありました。

コーカサス地方

コーカサス地方(当時の調査) 日本(当時の調査)
食環境 ミルク・発酵乳を取り入れ、新鮮な野菜や果物が中心 魚や大豆、発酵食品を利用
塩分摂取量 1日平均15.4g 1日平均12.1g
100歳以上の人口 1人口500万人のグルジア地域で906人と
日本の約10倍多いといわれていた。
医療機関 大病院は少ない、日本に比べ医療設備は劣る 世界の中でもトップクラスの充実した医療環境
生活環境 当時の長寿国。取り巻く環境は大きく違う。
清澄な空気と適度な労働、周囲の人たちから
敬愛される生甲斐のある生活であるといわれていた。
当時は、公害問題があり、空気や海や川の汚れが問題に。
ストレス社会であった。

その調査で出会ったのが「ナリネ菌」

ナリネ菌とは?

ナリネ菌は乳酸菌の一種

「ナリネ菌」はアルメニア共和国科学アカデミーで発見された乳酸菌の一種です。
この国の科学者たちは彼らの常用食の中から発酵乳製品をとりあげ、発酵にかかわっている微生物を分離して研究し、最も有効性のある細菌として「ナリネ菌」を選択した。
「ナリネ菌」は分類学的には好気性乳酸菌に属する乳酸桿菌の一種で「Lactobacteriumacidophilum・n.v.Ev317/402」であることが同定されました。
プロジェクトチームが「ナリネ菌」を日本に持ち帰り更なる研究がおこなわれました。

インターフェロンってなに?

インターフェロンは抗ウイルス特性に加えて、現在までに、増殖抑制、免疫調節および他の多くの活性を示す物質であることが研究で明らかとなっています。

ナリネ菌

学名「ラクトバチルス アシドフィルス菌 Er317/402」

名前の由来

1953年アルメニア共和国科学アカデミー微生物研究所で開発された「ナリネ菌」。 この「ナリネ」は発見者の孫娘として生まれた女の子の名前で、生後まもなく腸炎にかかっていた孫娘には薬が効かず、当時研究していた乳酸菌を使ったところ、回復に向かったといいます。これに因んで「ナリネ菌」と名づけられました。
コーカサス地方の特徴として、血圧高めの人が多いが、脳卒中や心筋梗塞が少なく、大病院が あるわけではないけれど、長寿です。
この地方の長寿は治療より予防が大切であることを示しています。

専門的Tips日本に来た「ナリネ菌」と免疫にかかわるNK活性・インターフェロン産生能について

「ナリネ菌」を日本に持ち帰り専門機関で調べると、ナリネ菌があると他の菌は生えないことが分かり、それなら感染症に効果があると考えられました。

次に公益財団法人体質研究会をはじめとする専門家が、免疫にかかわるNK活性やインターフェロン産生能の変動を調べ、ナリネ菌はインターフェロンγ型で顕著な動きが見られ、摂取期間中はかなり上昇したといいます。
その後も様々な臨床試験を経て、最終的にインターフェロンα型とγ型それぞれに効き方の異なるナリネ菌とキクラゲを組み合わせ、飲み続けることでインターフェロンの産生能を高く保ち健康増進に至らないかと考えられ、実用化に向けた取り組みが進められました。

インターフェロン産生能を高める「ナリネ菌」免疫にかかわる機能「インターフェロン」

人間の体には元来、できたばかりの癌やウイルス感染症といち早く戦う生まれながらの仕組みが備わっています。
この仕組みが正常に働いて、癌、ウイルス感染症、成人病などを自然に治せた人は幸運ですが、正常に働かない場合に癌などが進行して行くのです。
仕組みによって造り出され、種々の病気と戦うのにかかせない物質のひとつにインターフェロン(IFN)があります。インターフェロンを体内で造り出す能力には個人差があります。ナリネ菌はインターフェロンを体内で造り出す能力を高める作用が研究の結果明らかになりました。
このことから体質改善やインターフェロン不全症などの幅広い活用が期待されます。

インターフェロン不全症とは?

少量の血液を摂取することで、α型およびγ型インターフェロンを速やかに測定する方法が開発され、現在にまでに1万例を超える測定がおこなわれています。
その結果、各種疾患において、インターフェロン生産能が健康者より低下していることが明らかとなりました。
インターフェロン生産能の低下は、その疾患における細菌、ウイルスなどの微生物感染に対する宿主抵抗性の低下、つまり免疫能力の低下をもたらしています。

インターフェロン不全症とナリネ菌

人間の体には元来、できたばかりの癌やウイルス感染症といち早く戦う生まれながらの仕組みが備わっています。
この仕組みが正常に働いて、癌、ウイルス感染症、成人病などを自然に治せた人は幸運ですが、正常に働かない場合に癌などが進行して行くのです。
仕組みによって造り出され、種々の病気と戦うのにかかせない物質のひとつにインターフェロン(IFN)があります。インターフェロンを体内で造り出す能力には個人差があります。ナリネ菌はインターフェロンを体内で造り出す能力を高める作用が研究の結果明らかになりました。
このことから体質改善やインターフェロン不全症などの幅広い活用が期待されます。

摂取試験で示された結果

POINT01
ナリネ菌配合物「6粒/日」あるいは「18粒/日」の4週連日投与により、α型IFN産生能の増強効果が認められ、統計学手金も各々「p<0.05、p<0.005」で有意さがありました。(図参照)
POINT02
上記条件でγ型IFN産生能およびNK活性も並行して測定した結果、いずれも増強効果が認められました。
POINT03
ナリネ菌配合物4週連日投与前後の一般血液検査、尿検査の結果、副作用は全く認められませんでした。

(基礎と臨床 Vol.21.No.12,P75,1987)

以上の結果、各種感染症あるいは癌に対する予防効果が期待されます。

「ナリネ菌」とキクラゲ抽出物

C型肝炎感染者は、慢性肝炎から肝硬変、肝臓癌へと移行する危険性が高いため、慢性C型肝炎の治療は非常に重要であると考えられます。
C型肝炎の治療にはウイルス除去を目的としたインターフェロン療法が使用されます。しかし、日本人のC型肝炎患者の過半数を占めると思われるHCVgenotyope lb感染患者に対する著効率が低いことや、発熱や倦怠感、めまい、嘔吐などの副作用があることなど課題も多くあります。
このような背景から、慢性C型肝炎に対する機能性食品の有効性に関心が集まっています。すでに薬用植物や栄養素の有効性も報告されています。また、乳酸菌の免疫調整機能に関する研究も進み、様々な乳酸菌による内因性インターフェロン産生の増強が報告されています。
そのた、免疫機能を調整する物質として主にキノコ類に含まれるβ-グルカンがあります。その中でもキクラゲがβ-グルカンを豊富に含むことはよく知られており、その有効性に期待が寄せられています。

ナリネ菌およびキクラゲの抽出物が非特異免疫機能に与える影響

試験デザイン 5群間並列試験
対象被験者 ICR系雄性マウス(11週齢:18~20g、n=66)
試験食品 ナリネ菌およびキクラゲ抽出物含有食品(錠剤)
①対照群 ②10㎎/Kg投与群 ③30㎎/Kg投与群
④60㎎/Kg投与群 ⑤90㎎/Kg投与群
投与期間 20日間
評価方法 マウス網内計貧食能の変動
結果
  • 試験食品を投与したマウスの網内計貧食能は容量依存的に亢進が観察された。
  • 試験食品が非特異的免疫機能を増強することが示唆された。

ナリネ菌およびキクラゲの抽出物の肝臓保護作用

試験デザイン 3群間並列オープン試験
対象被験者 C型肝炎患者とした慢性肝障害患者
試験食品 ナリネ菌およびキクラゲ抽出物含有食品(錠剤)
高用量群:18錠(4.8g) 低用量群:6錠(1.6g)
投与期間 60日間
評価方法 GOT(AST)、GPT(ALT)の変動
結果
  • 高用量群でGOT(AST)、GPT(ALT)共に有意に低下した。
    低用量群では有意な差は観察されなかった。
  • 乳酸菌(ナリネ菌)およびキクラゲ抽出物含有食品の高用量長期摂取が、肝臓機能改善に有用であると考えられた。

ナリネ菌およびキクラゲの抽出物のC型肝炎ウイルスへの効果

試験デザイン 群間並列オープン試験
対象被験者 慢性C型肝炎患者
試験食品 ナリネ菌およびキクラゲ抽出物含有食品(顆粒)
高用量群:3包(4.8g) 低用量群:1包(1.6g)
投与期間 8週間
評価方法 血清C型肝炎ウイルス濃度の変動
結果
  • 個人別の変動における試験食品摂取後の血清C型肝炎ウイルス濃度改善率は
    低用量群で40%であったのに対し、高用量群では60%であった。
  • ナリネ菌およびキクラゲ抽出物含有食品はC型肝炎の病態安定に容与し、
    ウイルス除去療法の補助的役割を持つことが示唆された。

日本人における年齢別C型肝炎感染者(%)

慢性C型肝炎患者における
インターフェロン療法の著効率とウイルス関連因子との関係